看護師や理学療法士と違ってまだまだネット上の情報でも生の声が少ないMSW。
実際にMSWの1年目ってどんな仕事をしているのかが分かりにくいですよね。
僕がどのような新人MSW時代を過ごしたのか書き残しておこうと思います。
本記事ではこのような疑問に回答していこうと思います。
- 4年制総合大学を卒業
- 大学在学中に社会福祉士を取得
- 急性期病院でMSW5年目
私が新人MSW時代の教育スケジュールについてもまとめています。
病院ごとで新人MSWの教育スケジュールは違うので、参考程度に見ていただけると幸いです。
MSWの1年目はこんな感じ
私が新人MSWのときはこんな感じで1年を過ごしました。ご参考までに。
病院の紹介、電話対応、基礎的な制度(介護保険、高額療養費制度など)
GW明けから先輩MSWと基礎的な制度を説明できるか確認
全病棟のカンファレンスと面談に同席します。各病棟の雰囲気を把握。
先輩MSWの面談で介護保険と高額療養費制度の説明だけ行う
先輩MSWフォローしてもらいながら初ケースを担当したのがこの時期。 [
導入からクロージングまで1人だけで対応。最初は外来ケースから
整形外科を担当することに。常時5ケースほどを対応
2年目に向けて担当ケースが増えます
先輩MSWと参加していた病棟カンファレンスに1人で参加
常時20ケースを担当します。ようやく独り立ち
私の病院は1年かけて独り立ちを目指すという方針でした。
病院によっては1年目の9月に独り立ち目指すなど方針が違うこともあります。
実習や就活のときに聞いた感じだと、1年目の9月ころに独り立ち独り立ちする病院が多い印象です。
MSW1年目で重要なこと
- 働くことに慣れる
- 環境に慣れる
- 病院に慣れる
1年目は働くことに慣れる
私が新人MSWの頃、「毎日働くって、すげー疲れる。大人ってすごい」と思いました。
周囲の環境になれるので精一杯。
仕事が終わったあとブラックサンダー10個くらい食べたくなるしで帰宅後はいつも、
「チーーーーン」ってなってました。
こんな感じで。
「MSWとしての支援をしっかりと考えよう」という余裕は正直持てませんでした。
必死。毎日仕事に行くのに必死です。
1年目は職場に慣れる
あと人を覚えるのも大変です。
先輩MSWに「あの方が師長さんで、あの方がリハビリテーション科長さん、あの方が医事課長さんで・・・」と色々懇切丁寧に教えてもらいました。
が、ようやく覚えられるようになってきたのが、入職して半年くらい。
人が多すぎます。1年目は人になれましょう。
1年目は病院に慣れる
自分の病院はどのくらいベッドがあるのか、何種類の科があるのか、医師がどれくらい在籍しているのか、どんな患者さんがいるのか。
病院がどういう場所なのか知っているようで知らないことがたくさんあります。
まずは1年目は病院に慣れることを目標にしても良いんじゃないかと思います。
私も15年目の先輩MSW に1年目は病院に慣れるようにと指導を受けました。
「1年目だしまずは病院になれてね。今はケースが少なくて焦っているかもしれないけど、そのうちいやでもケースが増えていくから今はゆっくりで良いよ」と。
MSW1年目で注意したいこと
頑張りすぎないことがポイントです。6割程度の力で仕事するくらいでちょうど良いと思います。
頑張りすぎてしまうとバーンアウトの原因になるからです。
1年目は初めてのことばかりで非常にストレスがかかり、仕事に慣れるだけでも大変です。
MSWとして完璧に仕事をこなそうとすると自分で自分を追い込んでしまう原因になりかねません。
周囲もMSW1年目に完璧な仕事を期待していないので、頑張りすぎないことが大切です。
最後に
MSW1年目をどう過ごしたかについて書いてみました。
これらはあくまで私の病院に場合であり、全ての病院に当てはまるわけではありません。
僕が就活や実習で聞いた感じだと8月〜9月にケースを持つようになる病院が多いようです。
色々と焦ることが多い1年目ですが、ひとまず以下のことが達成できれば十分だと思います。
- 働くことに慣れる
- 環境に慣れる
- 病院に慣れる
先は長いので焦らず、少しずつMSWとしての技量を磨いていきたいものですね。
もし気になる点や疑問があればTwitterやコメント欄で教えていただけると嬉しいです。