この記事はリベラルアーツ大学の講義を学びのアウトプットとして記載しております。少しでも経済的に余裕を持って生活していくために少しずつ学んでいきましょう。
今回の疑問はこちらです。
質問者
共感する女性
結論:経済的自由は6つのレベルに分かれている。
この記事ではリベラルアーツ大学の講義に基づき、以下の点について記載しています。
- 経済的自由度を図るための事前準備
- 6つのレベルとはどういう状態なのか
- 経済的自由度を上げるためにはどうしたら良いのか
経済的自由度を図るための事前準備
支出を4つの箱に仲間分けします。
- 基礎生活費/月予算
- 基礎生活費/年予算
- ゆとり費/月予算
- ゆとり費/年予算
①基礎生活費/月予算
・生きるために必要最低限のコスト
・毎月支払いが発生
生きるために必要最低限のコストのことです。例えば毎月支払いが発生する住居、車両、光熱費、食費、日用品など生活するのに絶対に必要な支出です。
僕の場合だとこんな感じです。ちなみに今は実家で生活しています。
- 通信量: 0円(Rakuten UN-LIMIT VI 1年間無料)
- ガソリン代: 5000円
- 食費: 1万円(社員食堂)
- 家賃・光熱費: 2万円(実家なので家賃はかかりませんが、実家に入れるお金として)
今の生活水準だと月の基礎生活費合計3.5万円です。
②基礎生活費/年予算
・生きるために必要最低限のコスト
・不定期な発生
例えば病院代や家具、税金、最低限必要な洋服などが該当します。
- 医療費: 5万円
- メガネ: 1万円
- 洋服: 6万円
- 車両: 10万円
- 税金や社会保険料: 100万円
合計で120万円ほどです。
③ゆとり費/月予算
・なくても死なないけど、あると生活が豊か
・毎月支払う
心の豊かさに繋がって、毎月発生する支出です。安心料として毎月支払っている保険も該当します。絶対必要で支払っている分は基礎生活費に該当です。
美容院代、ペットの飼育費(すでに買っているなら基礎生活費)、交際、趣味や娯楽も該当します。
- 交際費: 6万円
- コンタクト: 5000円
- サブスクリプション(Spotify、アマゾンプライム、マネーフォワードなど): 3,000円
合計9万円ほどです。
④ゆとり費/年予算
・なくても死なないけど、あると生活が豊か
・不定期な支払い
例えば、洋服(贅沢)、旅行、冠婚葬祭、プレゼント、自分へのご褒美に買った〇〇みたいなものが該当します。ときどき行う贅沢と言っても良いでしょう。
- 旅行: 10万円
- パソコン: 15万円(買い替えは4~5年に1回くらいですが)
- 冠婚葬祭: 6万円
- 趣味: 10万円
- 洋服や靴: 5万円
- プレゼント: 10万円
合計で約50万円ほどです。
ここまでで一旦整理をしてみましょう。
仲間分けのポイントは2点あります。
- 同じ項目でも何が基礎生活費でゆとり費かは人によって違う。
- 同じ項目であっても基礎生活費に入るものとゆとり費に入るものがある。
ペットを飼っている人にとっては基礎生活費でも飼っていない人にとってはゆとり費です。最低限の身なりを整えるのに買ったユニクロの服は基礎生活費でもカッコよくて生地がしっかりした2万円のセーターはゆとり費だったりします。
自由への家計簿と一般的な家計簿の違い
普通の家計簿だと固定費や変動費などの項目を一律で分類しますので、誰が作成しても同じ家計簿が出来上がります。
総務省統計調査の家計費目は決めています。数千世帯対象に行う調査なので、大工でもたこやき屋でもボクサーでも漁師でも同じ家計簿が出来上がります。
ただ、普通の家計簿は生活者の価値観が反映されていないという弱点があります。
価値観の反映されない家計簿は複数の家計の比較には役立ちますが、個人の目標達成には向いていません。個人のために最適化されてフォーマットではないからです。
経済的自由を達成したい人にはそれ専用のフォーマットが必要になります。
専用のフォーマットとは、
- 経済的自由のレベルが測れる
- 経済的自由のレベルが高められる
という条件を兼ね備えたフォーマットです。
リベラルアーツ大学の講義ではモデルケースとして30代サラリーマンが挙げられています。
- 税込年収: 350万円
- 手取り年収: 280万円
- 年間生活費: 280万円
一般的なサラリーマンの設定です。仮にAさんとしましょう。Aさんの年間生活費を自由への家計簿のように分けてみると以下のようになります。
①基礎生活費 / 月予算: 13万円
②基礎生活費 / 年予算: 100万円(税・社会保険料が70万円)
③ゆとり費 / 月予算: 5万円
④ゆとり費 / 年予算: 30万円
Aさんの年間生活費をベースに経済的自由のレベルを測っていきます。
経済的自由には6つのレベルがある
具体的には以下の通りです。
レベル0: 依存
レベル1: 最低限の自立
レベル2: 経済的自立
レベル3: セミリタイヤ
レベル4: フルリタイヤ
レベル5: 経済的自由
レベル0:依存
基礎生活費やゆとり費の全てを誰かに支払ってもらっている状態です。世帯主に扶養されている親族、学生がこの状態に当たります。
誰しもが1度はこの状態を経験していますね。
レベル1:最低限の自立
基礎生活費を自分の労働でまかなえますが、生活は苦しくゆとり費までしはらうことはできません。
ただ、誰かに頼らなくても生きていくことは可能です。サラリーマンのAさんは基礎生活費を自身の労働でまかなえているのでレベル1もクリアです。
レベル2:経済的自立
基礎生活費とゆとり費の両方を自分でまかなえている状態です。働いている間は満足のいく生活が可能です。
その気になれば貯金もできるのがレベル2です。Aさんはこの状態はクリアです。
仕事が好きという人はこの状態が1つのゴールになり得えます。ただ、仕事が嫌いで早く辞めたいという人にとっては仕事を辞めると基礎生活費もゆとり費も払い続けるのが難しいので苦しい状態と言えます。
レベル3:セミリタイヤ
基礎生活費を少しの労働と資産収入でまかなうことが可能です。資産収入というのは配当&利子所得や不動産所得のような不労所得です。
セミリタイヤは少しの労働が必要です。Aさんはこの状態には達成していません。もしAさんに資産収入があったら、資産収入で基礎生活費 / 月予算13万円のコストは全て支払えることになります。
あとは年払いのコスト分を稼げれば足りますね。仮に時給1000円で働いたら土日休み、1日1時間働けば生きていけることになります。
もしも価値観の前提が贅沢のための一生懸命に働くのが嫌というものであるとするなら、セミリタイヤ達成です。
経済は壮大で派手な見栄の張り合いで回っているという見方があるようですが、派手な浪費や消費に違和感を感じるという人にとってはこのレベルを目指す価値は十分にあるかもしれません。
レベル4:フルリタイヤ
全ての生活費を資産収入でまかなえる状態です。基礎生活費とゆとり費が月20万円かかるのであれば、月21万円資産収入から支払い可能です。
これが一切働かずに生きていける状態です。
ただ、贅沢はできません。贅沢はできないとは言っても高い車を買ったり、高級な服を買ったり、毎日飲み歩いたりするのが資産からの収入だけでできないという意味です。
「人生は時間そのものだ」、「自由な時間があれば良い」、「お金は最低限で良い」という考えの人もいますので、そういった人にとってはレベル4で十分です。
レベル4だから働いてはいけないということではなく、働くか働かないかを選べるということです。
働かない権利を持っているというのはサラリーマン生活を続けていくにしても気が楽になりますね。
私は福祉の仕事が好きでこの業界にいますが、一方で働かないと生活できないからという側面もあります。生きるための労働からやりがいを追求する働き方に変わっていくのは素敵だと思います。
レベル5:経済的自由
基礎生活費とゆとり費の全てを資産収入だけでなく、贅沢に使うお金も資産収入だけでまかなえる状態です。
- 年間資産収入: 500万円
- 年間支出: 500万円
- 年間資産収入: 1億円
- 年間支出: 1億円
AさんとBさんは年間資産収入も年間支出の額も全く違いますが、レベルとしては同じランクです。
レベル5(経済的自由)の定義は一切働かずに満足のいく生活が送れることです。
このレベルまで達成してしまうとあとは個人の価値観の次第です。働かなくても良い権利を持っているという点ではレベル4と同じですが、贅沢な望みを叶える権利はレベル5に達成した人だけが得られる権利です。
経済的自由度を高めるにはどうしたら良いのか
このように経済的に自由には6つのレベルがあります。レベルを図るためには4つの箱をベースにした自由への家計簿が必要です。
自由への家計簿のメリット
自分の自由を定義できる
経済的自由になるためにはいくら必要でしょうか。この問いの回答は人によるということになります。
その人の生活水準は異なりますし、譲れないものは人によって変わります。なので一律に経済的自由にはどれくらい必要かという議論はあまり意味がないということになります。
老後に2000万円必要という問題についても人それぞれ生活水準が違いますので、あくまで一つも目安くらいに留めておいても良いかもしれません。
必ずしも老後2000万円ないと暮らせないというわけではなさそうです。
生きていくのに最低限必要な基礎生活費と生活を豊かにするゆとり費は自分専用の数字です。基礎生活費がわかれば経済的自由をレベルを上げるために必要な数字が明確になってきます。
あくまでも自分の数字するを把握する必要があるだけで、他人と比べる必要はありません。
リタイヤまでの距離が近く感じられる
生活費400万円を全て資産収入でまかなうには1億円もの大金を年利4%で運用する必要があります。
落胆する男性
1億円もの大金が必要と聞くとこの男性のように落胆される人が多いんじゃないでしょうか。
こうなるとFXやギャンブルの道に走ってしまうかもしれません。
ただ、生活費400万円には内訳があります。例えば以下のように、
- 基礎生活費が200万円
- ゆとり費が200万円
ゆとり費と分けて考えるだけで目標金額が5000万円にまで減ります。
もちろん大金だが、400万円をすべて資産収入でまかなおうとしていた時よりもだいぶ必要な金額が減ります。さらに年間50万円程度の労働をすれば目標金額が3750万円にまで減ります。
大金であることには変わりありませんが、1億円よりマシですよね。このように基礎生活費とゆとり費を分けて考えることによって経済的自由までの距離が近く感じられるようになります。
日本で働く多くの人は3000万や4000万円の住宅ローンを組んで、金利まで払っているわけです。視点さえ変えることができれば、十分達成できそうな気がします。
なんだか少しずつ達成可能な数字になってきましたね。
経済的自由のレベルを高める考え方はシンプルです。
- 基礎生活費を減らす
- 資産収入を増やす
今の日本はとても恵まれているようです。水道ガス、交通、通信環境などの生活インフラが整っています。
さらに警察や消防が優秀で災害の対策もしっかりされていますし、住宅の品質も高いです。高いレベルの医療とか教育をどこでも受けられて、街に出れば安くておいしい食事が食べられます。
企業努力によって便利なモノやサービスが簡単に手に入るようになっています。
私はまだ行ったことがありませんが、国によってはまともに教育も受けられない国もあるみたいですし、日本に生まれただけで運が良いです。
他の国がダメというわけではありませんが、日本だったら多くの人が経済的自由に近づける可能性があるということになります。
基礎生活費を下げるというと貧乏くさいという印象を持つ人もいるかもしれません。ただ、基礎生活費を下げた状態でも何世代か前の人に比べるとはるかに豊かな生活ができているはずです。
日々の小さな全身を感じられる
経済的自由を達成できているか、できていなかという0か100かという極端な考え方をする必要はありません。
日々の小さな全身を感じられる、少しずつ前進していく感覚があるというのは生活の満足度の向上にもつながります。
例えば、以下のような人がいたとします。
2015年時点で・・・
基礎生活費: 250万円
資産収入: 0円
このあと格安SIMを見直したり保険見直したり、自分の人生観から考えてこの浪費いらないと思った支出と見直して、その分を株を買って資産収入が50万円になったとします。そうすれば確実に経済的自由に近づいていることが明確にわかります。
2021年時点で・・・
基礎生活費: 180万円
資産収入: 50万円
リベラルアーツ大学の講義によるとこういった人はいつか経済的自由を達成する可能性があるようです。最初は誰でも資産収入は小さいです。
固定費を5000円下げるのも小さく感じられます。ただこう言ったことをバカにされながらでも1つずつ実行していける人が最終的にセミリタイヤというのを達成できるようです。
まとめ
経済的自由度を上げたいのであれば、やることはシンプルです。
そして経済的自由度には6つのレベルがあります。
レベル0: 依存
レベル1: 最低限の自立
レベル2: 経済的自立
レベル3: セミリタイヤ
レベル4: フルリタイヤ
レベル5: 経済的自由
リベラルアーツ大学の講義によると「自由がほしい」という人や「人生=労働が嫌だ」という人は好きなときに働きたいという人はレベル3以上を目指すのが良いみたいです。
経済的自由のレベルを高める上では普通の家計簿よりも自由への家計簿が役立ってきます。
経済的自由度を上げるためにやることはシンプルで、
- 満足度を下げずに基礎生活費を下げる
- 収入を増やす手段を考える
- 株式投資や不動産投資で資産収入を増やす。
この3点です。
一番簡単なのは格安SIMに変えたり、保険を見直したりして支出を減らすことです。来年度からは携帯会社大手3社も大幅な料金値下げをした新プランが導入されるので、プラン変更するだけで月5000円、年間にして6万円の生活費を下げられるかもしれません。
ある程度生活費を下げることに成功したら、自分のできる範囲で副業に挑戦したり、転職などで収入を増やす手段を検討するのが良いみたいです。
そして増えた分の収入で株式投資や不動産投資を費やし、資産収入を増やすというのが経済的自由のレベルを上げる王道パターンのようです。
資産収入が基礎生活費を上回ったら経済的自由を達成ですが、日本全体で考えると、この状態に達している人は全体の2%と言われています。
私自身も福祉の仕事は好きですし、今後も継続していきたいと考えております。ただ、福祉の業界は対象者からお金を得ることが考えにくく、税金や保険料など公的資金でお給料が支払われているため、収入アップの幅は少ないです。
「人を支える専門職はまずは自分が幸せでなければならない」と大学時代の学部長先生から言われ、大変共感しています。
なので私も医療福祉の現場で日々患者と向き合いながら、一方で自分自身が経済的な不安を取り除き、生きるための労働からやりがいを追求するための労働へ移行したいなと考えています。
以上、「自由への家計簿ってなに?〜経済的自由への6つのレベルとセミリタイヤのための家計管理〜」でした。
出典はこちらですので、良ければ見てください。