すぐに辞められるという余裕が心のセーフティネットになり、良い仕事を生む?

先日の仕事で、「失敗しても良いや」という心の余裕を持ちつつ働きたいなぁとつくづく思うことがありました。

 

仕事に限らず、学校でも家庭でも自分の居場所が1つだけという状況は精神的にかなりきついはずです。

 

職場でのできごと

先日、私の部署に40代の男性が転職されました。穏やかで優しい人柄の男性です。

 

以前の職場でもソーシャルワーカーの経験があったので、私からすると大先輩ですが、職場的には部下ということになります。仮にAさんとしましょう。

 

私は直接Aさんに指導することはなく、仕事のことを教えるのは同年代くらいの先輩です。指導にあたる先輩をBさんとします。

 

Bさんも大ベテランで、とても頼れる方です。そしてとても思いやりのある方でふだんから部署全体を見て、的確なアドバイスをくれます。

 

転職されたAさんもソーシャルワーカーとしてベテランとはいえ、病院のソーシャルワーカー歴はまだ浅いので、色々とBさんから教わることが多いです。

 

患者さんへの接し方、転院調整をするときの考え方、病棟看護師や担当医への連絡の仕方など細かなところまで指導を受けている様子を私は近くの席から目にします。

 

普段は優しいBさんですが、ときにAさんへダメ出しをすることがあります。Bさんも本当はダメ出しなどしたくないと思いますが、立場的にそういったことも言わなければいけない立場にあります。

 

自分だったら、かなり落ち込む

もちろん仕事なので、ダメ出しを受けることはあるでしょう。ただ、40代で同年代の人からダメ出しを受けるという状況はかなりグサっとくるものがあるかもしれないと想像します。

 

そういったことは覚悟の上で転職されているのだとは思いますが、それでもかなりきついはずです。

 

新卒での入職であれば、「知らないことが当たり前」として失敗の多目に見て貰えることが多いですが、40代ともなれば「ある程度のことは理解している」前提で採用されます。

 

失敗の許容範囲も狭まります。それゆえに、質問したいことがあっても心理的ハードルが高いかもしれません。

 

それに40代という年齢は結婚して子どもがいた場合、大きな責任がのしかかります。

 

生活に必要な費用、子どもの習い事や教育費用など諸々の費用が多くかかるので、仕事を続けざるを得ません。

 

働くことを強制されている環境は仕事楽しければ良いですが、つらい場合は逃げ場がなくなってしまいます。

 

心のセーフティネットを作ることが良い仕事を生む?

働くことを強制された環境だとつらいですが、もし心のなかで「今の職場はいつでも辞められる。本当につらくなったらすぐに辞めよう」と思えたとしたらどうでしょう。

 

同じようにダメ出しをされたとしても多少心の安定を保てるのではないでしょうか。

 

「私の働く場所はここしかない!だから職場の人からできない人と思われてはいけない」と考えると誰でも追い込まれてしまいますよね。

 

ただ、追い込まれた状況で良い仕事ができるのでしょうか。私は「失敗できない」とか、「絶対に成功させなきゃ」と思うと緊張して普段はしないようなミスが増えます。

 

なので、なるべく「別に失敗しても良いや」と思える状況を作ってから何事も取り組むように心がけています。

 

心のセーフティネットが「失敗しても良いや」という心の余裕につながり、その余裕が良い仕事につながるのでは?考えています。

 

心のセーフティネットは必ずしも「稼ぐ手段」でなくとも良いはずです。励ましてくる家族の存在や熱中できる趣味の時間、生活費を落としてアルバイトでも生活が成り立つようにするなど色々ありますね。

 

「失敗しても良いや」という心の余裕を持ちつつ働きたいなぁと強く感じ感じた出来事でした。

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