『幸福優位の7つの法則』に興味深いエピソードが書かれていましたので、書き残しておきます。
人間関係を良好に保つなら3倍ポジティブな意見が必要
心理学者でありビジネスコンサルタントでもあるマルシャル・ロサダ氏が10年にわたり、業績の良いチームと悪いチームを研究した結果、「2.9013」という重要な数字を発見しました。
ビジネスチームに成功をもたらすためには「メンバー同士のポジティブなやりとりとネガティブなやりとりの比率」が最低でも2.9013:1でなければいけないというものです。
1つのネガティブな意見や表現の悪影響を打ち消すのに、3倍の量のポジティブな意見や表現が必要になるのです。
ポジティブとネガティブが1:1では能力が発揮しずらい
2.9013:1の比率は「ロサダライン」と呼ばれているようで、ポジティブとネガティブのやりとりが「ロサダライン」以下だとチームの仕事ぶりは一気に落ち込むんだとか。
逆にロサダラインを上回る比率であればチームは能力を最大限に発揮することが多くなります。
業績が落ちていたり、人間関係がうまくいっていない会社はポジティブとネガティブの割合が1.5:1ほどであることが多いようです。マルシャル・ロサダ氏によると6:1の割合が理想的と書かれていました。
最後に
当たり前なのかもしれませんが、仕事だと何かミスや不具合があったときには連絡がきますが、うまくいったときはまず連絡はきません。
そんな環境に慣れきっていましたが、1人でも「準備してくれた書類完璧だったよ」、「報告のおかげで焦らず済んだよ」と声をかけることを心掛けられれば、もしかしたら仕事が楽しくなるのかもしれませんね。
また、今回はビジネスの例でしたが、家族を1つのチームと捉えると活用できそうですね。振り返ってみると「やってくれていること」の方が圧倒的に多いのに、つい不満ばかり目についてしまったり。
できるだけ、小さなことでも感謝を口にできるよう心掛けたいものです。