知らない番号からの電話に出てみたら、なぜか仕事をやる気になっていた。

おととい、昨日と2日連続で知らない番号からの電話がかかってきていた。

怖い。同じ番号からだ。

おとといは警戒し出なかったが、同じ番号から続けて2回も。

間違いではなく、明らかに僕に用があっての電話だろう。

「出てみて、最悪切れば良いや」と昨日は思い切って出てみた。

電話の相手は〇〇だった

僕「もしもし〜?」

相手「あれ??もしかして電話番号登録してないな?」

叔父だった。

以前、こちらの記事を書いたが、新年の挨拶で元旦にお会いしていた。

祖父母宅へ新年の挨拶に行ってきた。

祖母に話せばみんなに伝わる

僕の祖母はとても明るく、お喋りが大好きだ。

僕の家計のなかで祖母は中心的な存在であり、良くも悪くも祖母に話したことは親戚に伝わる。僕たち夫婦に子どもができることも、祖母に話したら親戚みんな知っていた。まあ、そんな感じの祖母だ。

祖母に話した仕事の話

今回の新年の挨拶で祖母から「仕事どう??」と聞かれたから、半年ほど前に病院の医師、僕の上司、僕の3人で連携先の病院へ出張に行った話をした。

道中、仕事の話もしたが、雑談もあった。特に車と旅好きな医師だったので、外車の話や旅先の食について盛り上がった。

「車は前向いて走って、ダサくなければ良いや」「食事は栄養があっておいしければなんでも良い」というタイプの僕はついていけず、車好きで食通の伯父(今回電話をくれた親戚とは別)だったらもっと盛り上がったんだろうなぁという話を祖母にしていたのだ。

叔父は上のような話を祖母から聞き、僕が落ち込んでいるのではないかと気にして電話をかけてきてくれたのだ。なんて優しいのだろう。

仕事関係の電話??何かの営業の電話??と警戒しながら出てしまったのが申し訳ない。

叔父は長年学生の教育に携わる仕事をして、とても面倒見が良い。僕ら夫婦の結婚式も一眼レフカメラで撮影し、綺麗なアルバムにしてくれた。

叔父が話してくれた仕事をする上でのコミュニケーション

仕事をする上でのコミュニケーションのコツということで、以下のことを話してくれた。

  • 趣味がきっかけで上司と仲良くなることはある。
  • だが、仕事をする上で大事なのはやはり「聞く力」。
  • 人間は知らないことの方が多い。
  • 知らない話題が出たときにどう対処するのか。
  • 今回の話題はたまたま「外車」だったけど、「カメラ」のことだったかもしれない。
  • だから自分にその種の知識がないことを嘆いて落ち込むことはない。
  • 話してくれた相手の真意を読み取ること。
  • 仲良くなりたくない相手に決して雑談はしないだろう。
  • 知識があることで、逆に相手が話したいことを話せないこともある。
  • 相手が何をしたいと思っているのか、思いやることがコミュニケーション。

叔父の話してくれたことを僕はこう解釈した。

「聞く力」は相手が発する声=「音」に耳を傾け気持ち良い相槌を打つだけではない。

なぜその話題を話してくれたのか、真意を「読み取る力」。

「聞く力」≒「読み取る力」。

「仕事行きたくないな」から「仕事へ行っても良いかぁ」へ

今日から仕事始めだということで昨晩は鬱々としていたのだが、叔父は電話の最後に「仕事に行っても良いかなぁ」と思わせてくれる言葉をかけてくれた。

  • 僕は豊富な知識を持ち、饒舌(じょうぜつ)に話すことで信頼を得るタイプではない。
  • 人は自分が持っていないものを羨ましく思うもので、そういったタイプを羨ましく思えるかもしれないが、僕には僕の武器をたくさん持っている。
  • 叔父から見るに穏やかな印象から入り、真面目さが伝わり、信頼を得るタイプ。
  • 人それぞれ武器が違う。僕は自分の武器を磨いて行ったら良いのではないか。

仕事や趣味に熱を持って取り組んでいる人から分析、助言ほど嬉しいものはない。

僕には僕の生存戦略

今日から2023年の仕事がスタートだ。

新卒で仕事を始めて数年。同学年でも育ってきた環境が違えば、考えてきたことも違う。

誰かのことを羨んだって、真似をしたって自分の武器にはならないことは何となく感じていたが、叔父との電話で「やっぱりそうなんだ」と再認識した。

先日読んだ本でナマケモノという動物の生存戦略について知った。

他の動物が食料にしないような木の葉を餌にすることによって、他の動物のようにチャキチャキ動きまわらなくても生きていける。自分の長所や武器を最大限に生かした生存戦略だ。

人間にだって「速く考えるのが得意な人」と「ゆっくり考えるのが得意な人」がいる。そのほかにも多くの種類の人間がいる。ナマケモノがチーターに憧れて真似をしたってどうにもならないし、その逆も然り。

自分の武器を生かして、働いていきたい。昨年と通勤風景、職場環境は変わらなくても、そういったことを意識していれば心象景色はずいぶん鮮やかになるだろう。

そう思った年初めであった。叔父に感謝したい。

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