出産祝い。意外な人からの意外な本音。

子どもが産まれてから今日で5日目。

ありがたいことに出産祝いの連絡をいただくことが度々ある。

そんななか、意外な人から意外な反応をいただいた。

詳細は伏せておくが、僕と昔から付き合いのある人物だ。

子どもが羨ましい

「出産おめでとう」を伝えるためにわざわざ電話をくれたのだが、「正直羨ましいかなぁ」と本音を語ってくれた。

その方(以後、Aさんと呼ぶ)はおそらく50代だが、子どもがいない。

できない身体だったわけではなく、自ら子どもを望まなかったんだそう。

僕も昔からの付き合いだが、初めて聞いた。

だが、Aさんは「子どもはいらない」という選択をしたことを後悔しているんだという。

「あぁ、俺もあのときは考えが子どもだったなぁ。(夫婦)お互い健康な身体だったのに、なんでそんな選択をしたかなぁ」

意外な反応だった。

20年以上の時を経て変化した価値観

なぜなら、Aさんは多趣味で子どものいない生活を存分に楽しんでいるように見えたからだ。また、僕はAさんが子どもを持つこと=幸せという固定観念はなく、極めて柔軟な考えの持ち主のように思っていた。

そんなAさんが20代後半で子どもはいらないと決断し、約30年という時を経て、「子どもは欲しかった」という結論に至ったのだ。

こんな貴重な本音、とてもナイーブな話題だけにAさんが僕に話してくれなければ知ることはなかったし、聞くこともできなかっただろう。

ではなぜ、Aさんはそのような結論に至ったのか。

聞くと丁寧に答えてくれた。

「人間ってやっぱり子どもを持つことが幸せだと思うようにできているんだと思う。子孫繁栄っていうかさぁ。このままだと、僕の家系はほぼ間違いなく、僕で途絶える。だって僕は継ぐべき人だったんだから。今、思い返すと、母親が今の僕と同じくらいの年代のとき(50代くらい?)、よほど家をついで欲しかったんだろうなぁと思う」

続けて、「それと、子どもを持っている人とそうでない人とでは人生の深みが違うよな。僕にはわからないけど、やっぱり子どもは人を成長させてくれると思う」と話す。

なるほど、そういうもんなのか。

子どものいない選択をしたAさんだから辿り着いた結論だ。Aさんが数十年かけて見つけた答えを教えてもらっている気がした。

もし20代からやり直せるならどんな選択をするか

話は人生をやり直せるならどういう戦略を練るかという話へ。

Aさんは「20〜25歳の間には子どもが欲しい」と語る。もちろん、子どもが健康で産まれるなら何歳だから良いということはないと付け加えて。

子どもを望まず、なるべく自分たちの時間を望んだAさんが今度はかなり若い年齢での子どもを望んだということは大変興味深い。

理由は学校行事に参加する際、親が若い方が嬉しいのではないかというのが1つ。

もう1つは体力的に有利になるからだそう。

参考にさせていただく。

子どもはタイミングだし、後から欲しいと思っても年齢的な制限もある。

そのときにはいらないと思っても、数年経過した後に欲しいと思う場合もある。

残念だが、その逆もあるだろう。

欲しいと思っても、できない場合もあるし、濃い関係性でも聞けない部分だったりする。

こうして本音を話してくれて僕は勉強になったし、うれしかった。

最後に「そうそう、なんで電話したのかというと、出産おめでとうと伝えたかっただけなんだよ」とAさん。

「出産祝い何が良い??」

これが電話の目的だった。

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