最近、SNSでよく目にするよね、「日本はもうダメ」とか「安い国日本」って声。海外と比べて物価が下がり、税金も高くなって、海外移住を考える人が増えているみたい。こういう話ばかり聞いてると、どうしても気分が沈んじゃうよね。
でも、ちょっと待って。橘玲氏の『働き方2.0 vs 4.0 不条理な会社人生から自由になれる』を読んだら、また違った角度から物事を見ることができたんだよね。
国が勝つ、負けるって本当に大事?
日本が「オワコン」と言われる理由には、人口減少、イノベーションの停滞、そしてアメリカや中国など他国との競争に負けてしまう可能性が挙げられるね。僕も最初は「確かにそうかもしれない」と思ってた。
でもね、橘玲氏はこれらの話を「奇妙な理屈」と捉えているんだ。「市場競争で国が勝つとか負けるとか、そもそも議論すること自体に意味があるの?」って。経済環境は常に変わるもの。新しい会社が登場する一方で、いくつかの会社は退場していく。それが自然の流れなんだって。
この視点は、いわゆる「日本悲観論」に対する一つの答えになるかもしれない。国や会社の「勝ち負け」よりも大事なのは、そうした変化の中で自分たちがどう生きるか、どう幸せを見つけるかだからね。
会社が競争に負けたらどうする?
グローバル社会で生きていく上で、競争から逃れることは難しいよね。でも、橘玲氏が教えてくれた一つの考え方があるんだ。
「日本の会社が競争に負けたとしても、世界にはたくさんの会社がある。だから、そこで働くか、フリーエージェントとして生きていけばいいんだ」と。シンプルだけど、これってかなり新鮮な視点だと思うんだ。
会社員だけが生き方じゃないよね。実は、今会社員として働いている人も、いずれは退職してフリーになる時が来る。この時代、定年後も働き続ける高齢者が増えている。だから、フリーになるための練習を今から始めておくのも、一つの賢い選択かもしれない。
フリーランスやフリーエージェントとして生きることは、これまでの会社員としての生活とは全く異なるかもしれないけど、自分の能力や興味を活かして働くことができる。それは、自分自身の生き方をより豊かにするチャンスかもしれない。
お金はどれだけあれば幸せ?
世界には何兆円も稼ぐ起業家がいるけど、橘玲氏が教えてくれたことがあるんだ。
「人間が一生のあいだに使える金額には物理的な限界があり、あとは金融機関のサーバーに保存されたデータにすぎません」とね。つまり、シリコンバレーで夜を徹して「世界を変える」ために働いている天才たちは、実は私たちの生活を豊かにするための召使いみたいなものなんだ、と。
さて、お金について考えると、僕たちの生活はすでにとても豊か。Appleが作った便利なデバイス、GoogleやAmazonのようなサービスがあれば、日々の生活はかなり便利になっている。少なくとも、僕のような庶民でも平安時代の貴族よりはずっと便利な暮らしをしていると思うんだよね。
だから、大事なのは、お金そのものではなく、どう生きるかってこと。
少しの工夫と柔軟な考え方があれば、必要な分のお金は手に入れることができる。私たちの生活を豊かにするために一生懸命働いてくれている人たちが世界中にいるんだから、その恩恵を受けつつ、自分たちにとって本当に価値のあるものに時間を使っていくことが、幸せへの道なんじゃないかな。
国の勝ち負けを超えて
結局さ、国が豊かでも自分と家族が不幸だったら何にもならないよね。
逆に、国がグローバルな競争に負けたとしても、今の生活がこんなに便利でグローバルになっているんだから、ちょっとした工夫次第で、自分と家族は豊かに暮らすことは十分可能だということ。
だからさ、橘玲氏の『働き方2.0 vs 4.0 不条理な会社人生から自由になれる』を読んで、僕が思ったのは「日本悲観論に惑わされるのも、ほどほどにした方が良いな」ということ。
日本悲観論が多いからといって、自分の心まで腐らせちゃダメ。国の競争力が弱まっているからといって、個人単位でも必ず不幸になるわけじゃないからね。インターネット環境や投資環境もこんなに整っている今、正しい情報にアクセスして、豊かに生きる工夫を少しずつ続けていくことがすごく大事。
悲観論に惑わされると、これらの工夫も馬鹿馬鹿しく思えてきちゃうけど、ポジティブにだって捉えられる。どう捉えるかで未来は変わるはず。