「あのとき、〇〇しておけばよかったぁ」、「〇〇できたら幸せなんだろうな」と思うことって、10人いれば全員あるはず。
僕もあるんだけどさ。そんなときに心に刺さりそうな良いお話に出会えたから書き残しておくね。お話自体は30秒で読めるから、是非そこだけでも読んでくれると嬉しい。
ダイヤモンドの山
古代ペルシャでのこと。1人の裕福な農民が、さらなる富を求めて旅に出た。 生涯をかけて伝説のダイヤモンド鉱山を探そうとしたが、いつまでたってもその夢がかなうことはなく、農民はついに海に身を投げて死んだ。 哀れな農民がわが家に帰ることは二度となかった。 そのころ、彼の土地には新しい持ち主が現れた。広大な土地を見て回ると、小川のせせらぎのなかに日差しを受けて何かが輝くのが見えた。 それは大きなダイヤモンドだった。そこには宝の山として知られるゴルコンダ鉱山だったのだ。
このお話は1884年にフィラデルフィアでテンプル大学を創立したラッセル・コンウェル博士のお気に入りだったんだって。
「ダイヤモンドの山」から得られる教訓
「自分のダイヤモンドは遠く離れた山や海にあるのではなく、ただ掘ろうとさえすれば、自分の家の裏庭で見つかる」
ポイントは「ただ掘ろうとさえすれば」の部分だと思う。
「私なんか、僕なんか・・・」と腐ってしまっていないだろうか。
自分にダイヤモンドがあると信じれなければ、きっと掘ろうともしないよな。
話の引用元
ジョン・C・ボーグル氏の著書『波瀾の時代の幸福論-マネー、ビジネス、人生の「足る」を知る』に書かれていたエピソード。
ジョン・C・ボーグル
バンガード・グループの創設者。アメリカの投資会社で、世界最大級の相互基金とETFを提供。低コストで有名で、個人投資家にもプロにも信頼されている。特にインデックスファンドと呼ばれる商品がとても有名。
なんで、こんな小難しそうな本に出会ったのか。
理由は日本でも有名な経済評論家 山崎元氏とインデックス投資ブログで有名な水瀬ケンイチ氏の共著『ほったらかし投資術』で紹介されていたからだ。
山崎元氏はジョン・C・ボーグルのことを以下のように例えていた。
自動車に例えると、ボーグル氏は、大衆が乗ることができる安くて安全な車を作った人。バフェット氏は「車に乗るとは素晴らしいことで、こう乗ると良いんだよ」と手本を見せてくれた人。シュワブ氏は、車が走る道路を舗装してくれた人です。インデックス・ファンドという「最良の大衆車」を作ってくれたボーグル氏の功績を私は一番に評価したい。
『全面改訂 第3版 ほったらかし投資術』P.173
そんな偉人が大切にしていた「ダイヤモンドの山」の教訓。何かに迷ったとき、何度も読み返したいと思って、ブログに書き残した。読んでくれた人にも刺さると嬉しいな。