2020.11.10、Twitterに男性なら恐怖を感じる文章がトレンド入りしている。
「夫を捨てたい。」
すぐさま電子書籍版を購入し、読破した。
独身男性が夫を捨てたいを読んで学んだ感想をまとめてみた。
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大まかなあらすじ
大学生のときに交際を始め、社会人3年目で妊娠を機に夫と結婚した主人公はな。結婚当初は夫のことが好きで、結婚さえすれば幸せになれると思っていた。
夫は会社の部署1番の若手で営業マン。上司や先輩から可愛がられることが多く、連日飲み会続き。家事は比較的得意でやろうと思えばできるのだが、はなに頼りっぱなし。
はなの出産が近づくにつれ、頼りにならない夫への不満も募っていく。
第一子は無事に出産。
育休をとっていたはなであったが、ひたすら子どもと向き合う日々に疲れてしまう。
自分だけ社会から取り残されているように思えてきて、職場復帰を決意。
だが、職場復帰してから夫への不満はますます募るばかり。
・時短勤務で職場に負担をかけるのも自分
・子どもの熱で、仕事を早退するのも自分
・給料も自分の方が多い
・食事を作るのも自分
・自分はやりたいことも我慢しているのに夫は飲み会ばかり
はなは思う。
「そんな夫必要ある?」
「夫を捨てたい。」と。
夫を捨てたい。を読んだ感想
結婚したら世間との付き合いはほどほどにしようと思う
はなの夫は職場の上司から好かれるキャラクターであり、結婚後でも結婚前と変わらず、職場の飲み会に参加していた。
はなは「職場の付き合いだからしょうがないよね」と最初こそ夫の飲み会への参加を大目に見ていた。
しかし、出産後も家事を手伝うどころか、飲み会の頻度は変わらず。しまいには夫婦で話し合って決めたはなの休息日に朝帰り。二日酔いで息子の面倒を見れないという場面があった。
世間との付き合いは大事だ。ただ、それ以上に夫婦間の仲は大事。
時間は有限なのだから、職場の飲み会に時間を多く使えば家庭に時間を裂けなくなる。同じように家庭に時間を使えば職場の飲み会や友人との時間は少なくなる。
どちらが大事か。
「自分の自由を多く望むのなら、結婚などせず独身のままでいたら良かったじゃないか」
そんなメッセージを感じた。
夫婦仲良くいたいのなら、世間との付き合いはほどほどに。
文句が出るのは自分が何もしていないとき
育休を終え、はなが職場に復帰するため息子を預ける保育園を探すシーンがある。
はなが保育園はどうしようか?と尋ねると「保育園?ママの好きなところに決めなよ」と夫。はなは一任され、きれいで広い庭があって、職場の近い保育園を選んだのだ。
それに対し夫は、「職場から近すぎるのってどうなの?」、「そこは車通りが多いから危ないよ」などと不満しか出てこない。
そんな夫にはなはブチギレたのであった。
結婚生活に限らず、自分が何もしていないときほど不満は出やすい。
自分が働いていないから、相手の苦労がわからないのだ。
自分の口から不満ばかりしかでないときは手を動かすようにしよう。
そんなことを思った。
負担が偏ると爆発する
はなの不満が爆発し、大好きだった夫なのに「捨てたい」とすら思わせたのは負担の偏りすぎも大きな原因だと思う。
料理、洗濯、掃除、息子の送り迎え、急な早退など明らかにはなの方が犠牲にするものが多かった。
夫も仕事で疲れていたと思うが、悩みの数を比べるとやはりはなより少なかった。
部活でも、職場でも、家族関係でもある人に負担が偏りすぎると不満が溜まりに溜まって不満がいつか爆発する。
「私はこんなにやっているのに、あの人は手伝おうともしない」
「俺ばかり大変な思いをしているじゃないか、馬鹿みたいだ」
負担感を平等にする意識を持つことで良い関係を保ち続けられるのではないかと思った。
当たり前だが、
ずるい
と相手に思われたら、円満な関係は築けない。
相手を大切にするということは相手の大切なものを大切にすること
夫が自分の友達の結婚式は迷わず、出席するのにはなの友人の結婚式は「断りなよ」と言ったシーンがある。理由は祝儀貧乏になるから。
はなが大切にしていた友人の結婚式だったのに、「断りなよ」と吐き捨ててしまったのだ。
相手の大切なものを大切にできなくなった時点から関係性が崩れていくのだと感じた。
結婚したら服を着替える
うまい言い回しが見つからないが、「結婚したら夫(妻)の意識を持つ」的なことを言いたいのだ。
いつまでも独身男子気分でいてはいけない。
よい父親(母親)よい夫(妻)はだんだん作られていく
漫画のなかではなの母親が結婚生活に疲れたはなを励ますシーンがある。
初めから完成された夫(妻)はいない。だんだんと作られていくもの。
だから我慢せずに、思いを伝えないといけない。
思いを伝えることを諦めてはいけないのだと思った。
まとめ
Twitterのトレンドを彩った一冊を読んでみた。
感想として女子も男性も是非読んでいただきたいと思う。
女性は共感する方が多いかもしれないし、男性は背筋がピンっと伸びるかもしれない。
私は独身男性だが、結婚前に出会えてよかったと思う。
結婚する日が来たならば、円満な家庭が気付けるようにがんばりたいと思う。
おしまい。