最近のいくつかの本を読んでわかったこと。
どんな環境で何をするかではなく、置かれた環境を自分がどう捉えたかで幸福度が決まっていく。
綺麗ごとのようですが、色々な研究の結果明らかになっていることのようです。
人間の脳はシングルプロセッサ
人間の脳をパソコンのプロセッサに例えて表現されていました。
つまり、人間は同時に複数の視点で物事を考えられないということですね。
不安だと思ったら、不安なものの見方になるし、楽観的なときは楽観的なものの見方になる。
どういった立場で経験やできごとを捉えるか。心理学では「マインドセット」と呼ばれていますね。
物事をどう捉えるかで現実が変わる
ホテルの清掃員の例が『幸福優位の7つの法則』に書かれていました。
いつも通り働いただけなのに体重が減った
現在、イェール大学の研究員であるアリ・クラム氏とエレン・ランガー氏が7つのホテルの清掃員を対象に行った研究です。
ホテルの清掃員を半分に分けました。片方のグループには「この仕事は毎日かなりの運動をしていることと同じだ」と伝え、どれだけのカロリーを燃焼するかということや、掃除機をかける体の動きは、心肺機能を高める体操と同じ効果があることを説明されます。これは洗脳でもなく、紛れもない事実。
他のグループには何も伝えない。
数週間後、仕事は運動効果があると伝えられた清掃員たちは、実際には体重が減り、コレステロール値も下がっていたそう。いつもより多く働いたわけではないに。仕事後に運動するようになったわけではないのに。食事量を減らしたわけではないのに。なぜ?
変わったのはホテルの清掃員が自分の仕事をどのように捉えたかという点だけでした。
行動自体よりも、その行動を自分の心がどう捉えているかが重要
結局、日々の行動を自分の心がどう捉えているかが、その行動自体よりも現実に影響を及ぼしているようです。
よく「今の仕事は誰かの役に立っているんだろうか」「うーん、雑務ばっかりだな」などと考えてしまうことがありますが、それらについても捉え方次第ということなのでしょう。
心の工夫をすればきっとポジティブな面が見つかるはず。
今回のホテルの清掃員の例のようにどんな仕事ににもポジティブな面を見つけ出し、楽しそうに働いている人になりたいものです。