完読される文章を書くコツは「めんどくさがらない」こと。

私が趣味でブログ運営を始めて、もうすぐ2年半。

「伝わる文章を書きたい」、「読みやすい文章を書きたい」と思いながら記事を書いていますが、最近になって、伝わる文章の書き方をしっかり学んでみたいと考えるようになったのです。

そこで、私がブログを開設してから指南書としていた『ブログ運営×集客×マネタイズ』(ソーテック社)を見返してみました。

本書には「執筆になれてきたら文章の基本を学んでみよう」と記載があり、お薦めの本が紹介されています。

それがこちらの本。

早速読んでみました。大事なポイントを備忘録的にまとめておくこととします。

私が特に大事だと感じたのは「めんどくさがらない」ということでした。

著者はニュースサイト「ナタリー」の初代編集長

月3,000本以上の記事を配信するニュースサイト「ナタリー」。

主に音楽、漫画、お笑い、映画、物販について配信しているサイトで、初代編集長を務めていたのが、本書の著者唐木元氏です。

「書くことはあとからでも教えられるが、好きになることは教えられない」という採用ポリシーのため、カルチャーへののめり込み方は一流だが、文章は素人という新人が毎月入社してきます。

ライターとして実績のない未経験者の新人研修を担当していたのが唐木氏で、社内では「唐木ゼミ」と呼ばれていたようです。

未経験者を指導された経験から導き出された伝わる文章を書くメソッドが本書にはまとめられています。

ナタリー公式サイト

いきなり書き始めてはいけない

唐木氏が述べています。

「唐木ゼミのメソッドをひとことでいうと、いきなり書き始めてはいけないということ」。

書く前に何を書くか、決めてから書く。何をどれくらい書くか決めてから書くことが重要なんだそう。

文章がスラスラ書ける人にとっては当たり前なことも、苦手な人にとっては当たり前ではないのです。

いくら苦手でも一文字も書けない人はいない

書けないと悩む原因は、「遅い」、「まとまらない」、「伝わらない」のどれか。もしくは全て。これらの苦手を克服するには書く前の準備が必要です。

良い文章とは完読される文章である

文章を書く上で、究極の目標はなんでしょう。

本書では「読者を最後まで連れていくこと」、つまり、最後まで読んでもらえることを目標としています。

完読される文章を書くための準備

以下の手順で進めると良さそうです。

これらは手書きで作成すると良いのですが、本書で構造シートと呼ばれています。

書きたいことを箇条書きにする

・整合性は気にしません。

5W1Hを使って事実を揃える

・who(誰が)、What(何を)、When(いつ)、Where(どこで)、Why(なぜ)、How(どのように)。

・情報の欠落を考える際に役立ちます。

主眼を決める

・箇条書きにした文章を眺めながら、どういう切り口で記事を書くか決めます。

・切り口=テーマ。

骨子を決める

・要素→順番→軽重の順番。

・箇条書きにした事実を伝わりやすいように並べ替え、どれを一番伝えたいのか、ABCでランク付します。

基本構成はサビ頭

・サビ(伝えたいポイント)から書く。

・結論 – 問題提起 – 状況説明 – 付帯情報の順番。

長い文章は細切れに構造シートを作成

構造シートは500文字から1500文字の文章を書くのに適しています。

長い文章は細切れに構造シートを書くとまとまりやすいようです。

構造シートはめんどくさがらずに、手書きが基本

パソコンの画面で打とうとすると、いちいち主眼と骨子を描くのがかったるくなり、いきなり文章を書くスタイルに戻ってしまう人が多いことが理由。

手書きは安定して文章を書くコツ

文章を書き始めてしまえば、構造シートなんて埋めているよりもさっさと書き上がるような気になります。

その方法だと、うまくいったときは良いですが、記事内容によっては「気づいたら何時間も経過していた」ということが起こってしまうんだとか。

構造シートに慣れていない頃は30分くらいかかりますが、すぐに速くなり、数分で埋められるようになります。

いきなり書けば、15分で終わる記事もあれば5時間かかる記事もある。それより安定して、いつも30分で仕上げるコツが手書きで構造シートを埋めることなのです。

並べ替えも新しいページに書く

番号を振り直すだけで良いんじゃないかとも思いますが、「番号を順番通りに書き直すことで、全体の流れがクリアに認識され、仕上がりのイメージが明確になる」という効果があるようです。

おっくうがらずに取り組みたいところです。

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