こんにちは、もんです。
この前、ふと思い立ってAIにこんなことを聞いてみました。
このまま投資信託の積立を毎月10万円続けたら、5万円なら、3万円なら、やめたら。
50歳のとき、ぼくの資産はいくらになっている?
ぼくは今30歳。50歳は、ちょうど20年後です。
返ってきた答えは、ちょっと意外なものでした。
積立額の差は、思ったより小さかった
まず、一般的な計算で「毎月の積立だけ」を20年続けた場合です。
| 毎月の積立 | 元本 | 年3% | 年5% | 年7% |
|---|---|---|---|---|
| 3万円 | 720万円 | 約985万円 | 約1,233万円 | 約1,563万円 |
| 5万円 | 1,200万円 | 約1,642万円 | 約2,055万円 | 約2,605万円 |
| 10万円 | 2,400万円 | 約3,283万円 | 約4,110万円 | 約5,209万円 |
※月末に積み立て、月ごとに複利で計算。税金・手数料・インフレは含めていません。利回りは保証されたものではありません。
この表だけを見ると、10万円と3万円ではかなりの差です。
でも、ぼくの場合で計算してもらうと、積立を10万円にしてもゼロにしても、50歳時点の総資産の差は思ったほど大きくありませんでした。
理由は2つありました。
- すでに持っている投資信託が、20年でかなり育つ。 年5%で20年運用すると、元のお金は約2.7倍になる計算です。積立をやめても、今ある分は働き続けます。
- 積立を減らしたお金を、使わずに貯めておく前提だった。 投資しなかった分も現金として残るので、差が縮まります。
大事なのは「投資しなかったお金」の行き先
そこで、条件を1つ変えてもらいました。
積立を減らした分を、生活費などに使ってしまったら?
すると、差は一気に広がりました。積立ゼロにした場合の50歳時点の資産は、ずっと10万円を続けた場合の約3分の2まで下がります。
つまり、効いているのは「いくら投資するか」より、「投資しなかったお金を貯めるのか、使ってしまうのか」でした。
これは自分でも腑に落ちました。
積立額を減らすこと自体は悪くない。でも、減らした分がなんとなく消えていくのはもったいない。
「いくら稼いで、いくらに抑えればいい?」
次に、こう聞いてみました。
今のペースで資産を増やし続けるには、いくら稼いで、いくらまでの支出に抑える必要がある?
答えは、手取りのおよそ3割を、毎年資産に回し続けること。
今のわが家の収入と支出に当てはめてもらうと、表の上ではなんとか届いています。
ただ、副業の経費や税金まで引くと、手元に残る余裕はほとんどありませんでした。
思わず、こう打ち込みました。
意外とギリギリなんだよな。
資産はそれなりにあるのに、1年ごとの家計には、そこまで余裕がない。
住宅の購入や、子ども2人の教育費が重なる時期を考えると、なおさらです。
AIの提案は、目標を1つに決めずに、幅を持たせることでした。
- 好調な年:手取りの3割を資産に回す
- ふつうの年:2割台後半くらい
- 住宅・教育費が重なる年:2割くらいでもよしとする
資産を増やすことを目指しすぎて、30代・40代の家族の時間を切り詰めすぎないこと。
「どこまで積み立てるか」だけでなく、「どこまで使っていいか」も考える段階だ、と言われました。
もし50歳で1億円あったら、どんな生活になる?
では、50歳でそれなりの資産があったら、どんな暮らしになっているのか。
キリのいい「1億円」を例に聞いてみました。
AIの答えは、豪邸に住んで贅沢三昧、ではなかったです。
1億円から毎年3%ずつ取り崩すと、年300万円、月にすると25万円。
夫婦ともに完全に仕事をやめるには、まだ慎重さが要る金額です。
しかも、20年間ずっと物価が年2%ずつ上がると、20年後の1億円は、今の感覚で約6,700万円分の価値になります。
それでも、できるようになることはあります。
- 職場が合わなくなったら、辞める選択ができる
- 単価の低い仕事を無理に受けなくていい
- 夫婦で働き方を少しゆるめて、一緒に過ごす時間を増やせる
- 子どもの独立や結婚を、無理のない範囲で手伝える
AIが言っていた言葉で、一番残ったのはこれです。
1億円の価値は、贅沢そのものより「人生の選択肢が増えること」だと思う。
そしてもう1つ。
50歳から自由になることだけを目指さず、40代から少しずつその自由を使い始めること。
資産が増えても、不安が消えない理由
ここまで聞いて、正直に打ち明けました。
数字の上では順調なのに、将来への不安がなかなか消えないんです。
AIの答えは、こうでした。
資産を増やすことと、稼ぐ自信を取り戻すことは、別の課題なんだよね。
お金は少しずつ積み上がっている。
でも、自分の稼ぐ力が、この先も通用するという確信が持てない。
不安の正体は、たぶんそっちでした。
子どもは2人いて、これから家も建てる。
しかも、今の仕事はどれもAIの影響を受けそうなものばかり。
今まで頑張って身につけた力が、10年後にはあまり評価されなくなっているかもしれない。
これは結構怖いことだと思う、とAIにも言われました。
そのうえで、こう続きました。
これからの20年間、同じ能力で稼ぎ続ける必要はない。
10年前、20歳のぼくは、AIを使って自分でアプリを作っているなんて想像もしていませんでした。
同じように、50歳のぼくは、今とはまったく違う仕事をしているのかもしれません。
そして、こんな問いを投げられました。
一番恐れているのは「自分の仕事がなくなること」なのか、それとも「頑張っても豊かになれない社会になること」なのか。
この2つ、似ているようで結構違う不安なんだよね。
この2つを分けられたのは、よかったと思います。
ただ、この手の問いは、深掘りしても答えが出ません。
自分の内側をぐるぐる回って、疲れるだけになりがちです。
なので、「別の不安なんだな」と分けたところで、考えるのをやめました。
20年後、世の中はどうなっているんだろう
最後に、ちょっと話がそれました。
その頃はAIかなり進んでいるんだろうなぁ。どうなっちゃっているんだろう?世の中。
AIの予想は、こんな感じでした。
- 予定の管理や手続き、旅行の予約、家計の管理まで、AIが代わりにやってくれるのが当たり前になっている
- いろいろな仕事で、事務や調整の部分はかなり自動化されている。人は、人にしかできない判断や関わりに集中するようになるかもしれない
- プログラミングの価値も変わる。コードを書く力より、「何を作れば問題が解決するか」を見極める力が大事になる
一方で、こんな話もありました。
AIで社会全体が豊かになることと、すべての人が豊かになることは別の問題。
AIを持っている企業や、お金を持っている人に利益が集まる未来もありえる。
反対に、競争でいろいろなサービスが安くなって、多くの人が恩恵を受ける未来もありえる。
AIのおかげで人間はもっと働かなくてよくなるのか。
それとも、競争が激しくなって、もっと働かないといけなくなるのか。
それは技術だけでは決まらず、企業や政治、社会のしくみ次第だそうです。
未来を当てるより、どんな未来でも困らないように
結局、20年後の社会を正確に予測できる人はいません。
だから、「未来を予測して勝つ」より「どんな未来が来ても困らない状態をつくる」。
AIとの話は、そこに落ち着きました。
そのために大事なことは、4つでした。
1. 資産づくりは続ける
働き方が大きく変わっても、お金があれば立て直す時間を買える。
ただし、AIが進むから株が上がる、とは限らない。AI関連の会社に集中させる必要はない。
2. AIと競争せず、AIを使う側にいる
コードを書く技術そのものの価値は、下がるかもしれない。
でも、現場のどこに困りごとがあって、どう変えればいいかをわかる力は、残りやすい。
3. 固定費を上げすぎない
これが意外と大事だそうです。
住宅ローンを大きく組みすぎたり、生活水準を上げすぎたりすると、仕事が変わったときに身動きが取れなくなる。
家を建てるときも、収入が減っても返せる額に抑えておく。
4. 今の家族の時間を犠牲にしすぎない
最後に言われたのが、これでした。
今みたいに「パパ、パパ」と寄ってくる時期は、もう戻ってこない。
どんなにAIが進歩しても、子どもが3歳だった時間を買い戻すことはできないからね。
これには、何も言い返せませんでした。
AIの提案は、全部は持ち帰らなかった
実は、AIはほかにもいろいろ提案してくれました。
- 住む場所を考え直してみては
- 人脈を広げに、いろいろな集まりに顔を出してみては
- 働く時間の単価を上げて、収入を増やしては
どれも、一般論としては正しいと思います。
でも、ぼくには合わないものでした。
住む場所は、夫婦で話して、もう決めたことです。
決めたことを、AIとの会話の勢いでやり直すことはしません。
人の輪を広げていくのは、正直に言うと苦手です。
作ったり直したりは一人で最後までできるのに、広げる工程だけがすっぽり抜けている。
そこを気合いで埋める計画は、たぶん続きません。
働く時間を増やす方向も、今は選びません。
子どもが小さい今、削れるのは家族の時間か、自分の休みくらいしかないからです。
AIはこちらの事情を全部知っているわけではありません。
だから、返ってきた答えはそのまま全部受け取らず、自分の決めたことや性格に合うものだけ持ち帰ることにしました。
今回持ち帰ったのは、「どんな未来でも困らない状態をつくる」という考え方だけです。
そして、それは今の方針、つまり積立を続けて、無理のない家を建てて、家族の時間を大事にすることで、もう満たせていました。
新しく増えた宿題は、ありません。
さいごに
50歳の自分のお金を予想してもらうつもりが、最後は20年後の世の中の話になっていました。
わかったことを、自分用にまとめておきます。
- 積立額そのものより、投資しなかったお金をどう扱うかが効く
- 資産があっても、1年ごとの家計は思ったよりギリギリ
- 目標は1つに決めず、年ごとに幅を持たせていい
- お金の価値は、贅沢より選択肢。それを50歳まで取っておかず、40代から少しずつ使う
- 資産を増やすことと、稼ぐ自信を持つことは別の課題
- 同じ力で20年稼ぎ続けなくていい。未来を当てるより、どんな未来でも困らないように
- 固定費は上げすぎない。そして、子どもが小さい今の時間は買い戻せない
- AIの答えは全部持ち帰らない。決めたことはやり直さず、自分に合うものだけ残す
20年後、子どもたちは社会に出ているころです。
そのとき世の中がどうなっていても、家族で選べる道が残っているように。
今は、無理しすぎない範囲で続けていこうと思います。
※この記事の数字は、ぼくがAIに聞いた条件つきの試算です。将来の運用成績を約束するものではありません。投資の判断はご自身でお願いします。


