今日は仕事が休みだったので、久しぶりに朝散歩にでかけようとしたら生憎の雨。
平日はあまりテレビを見ないが、何気なくテレビをつけると家族が録画していた「ごくせん」があった。
懐かしい!!!
小学生の頃に夢中になってに見ていたドラマ。
ごくせんは熱血高校教師役の山口久美子(仲間由紀恵さん主演)が不良高校生をさせていくストーリーが見所。
第1シリーズの1話と2話が6/3(水)と6/10(水)にかけて放送されていた。なんだか気分としてはドラマを見ていた小学生のときに戻った感じ。
少しだけ見るつもりが面白くてつい一気に2話分見てしまった。
とても心が温まるドラマ。それに出演している俳優がとても豪華。第1シリーズは2002年に放送されているため、あれから18年が経過している。
若きスター俳優の演技を見られるのも嬉しい。
小学1年生の時に見ていたドラマを社会人2年目になってから見て学んだことまとめてみた。
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『ごくせん』には人付き合いのヒントがたくさん
人を真に信じてみようとする姿勢
山口久美子(ヤンクミ)のおじいちゃんとして登場する黒田龍一郎とヤンクミとのやり取り。
ヤンクミが担任をする問題児の多い3年D組。そのなかのある生徒が授業料を盗んだ疑いをかけられ落ち込んでいるヤンクミに黒田龍一郎がこんな言葉をかけるシーンがある。
龍一郎:どうだ、学校は?続けられそうか?
ヤンクミ:うん、バッチグー!
龍一郎:そうか、お前は本当にゆりこ(ヤンクミの亡くなった母)にそっくりだな。強情で自分がこうと思ったらテコでも動かなかった。この家業(大江戸一家という泣く子も黙る任侠集団)を嫌ってウチ飛び出してお前の父親と勝手に結婚した。
龍一郎:おじいちゃんな、過怠が人間と一緒になっても、絶対に上手く行きっこねって思ってたんだよ。後悔してるんだよ・・・ゆりこを信じてやれなかったってことを。相手を信じられねえってことは相手からも信じてもらねえってことだ。おじいちゃんがゆりこを信じてやりさえしたら、あいつだってな、悲しい思いをしなくて済んだかもしれねえはずだ。久美子、お前は自分の信じた道を生きれば良い。
シンプルだけど非常に深い。自分が相手を信じられないということは相手からも信じてもらないということ。相手から信じてもらえないというのは寂しいことだ。
この言葉って誰もが聞いたことがあるくらいシンプルな言葉。それでも人を信じることが大事って頭では分かっているけど、信じられないことってたくさんある。
当たり前のこと。これまで生きているなかで人から裏切られたり、悪口を言われたり、評価されなかったり。
そんなこと繰り返しながら、人を信じるということを忘れて、疑心暗鬼になっていく。
だからこそ、相手から信じてもらえるから相手を信じるのではなく、相手を信じると自分が決めることが重要。その前にまずは自分を信じると決めること。
自分を信じると決める→相手を信じると決める→結果
結果(相手からの信頼)は後からついてくるものだという事実をおじいちゃんは教えてくれている。
そもそも相手がどう思うかなどは頑張っても変えられない。変えられるのは今の自分の考え方ということだ。
継続をするということ
ごくせんを見て驚くこと。それはキャストが豪華であること。主演の仲間由紀恵はもちろんのこと、
- 松本潤
- 小栗旬
- 成宮寛貴
- 生瀬勝久
- 沢村一樹
- 田中圭
- 上地雄輔
- ウエンツ瑛士
豪華すぎる、現在では主役を飾る方々がたくさん出演している。
同時にこの方々は僕が小学生の頃から俳優という職業を続けるために努力してきたのかと尊敬する。
今、大スターという立場であるのは、なりたい自分を思い描き、20年以上も前から努力をし続けてきた結果。初めからスターであったというわけではない。
私もこの方々みたいに大スターとしての人生を歩みたいと思ったことはないが、就職するときに「自分の知識や経験で周りの人が安心して生活をできるよう役立ちたい」と思った。
ならば、その思いを枯らすことなく、継続させよう。
そうすれば、手段は変わるかもしれないが、きっとたどり着けるはずだ。
継続は力なり。
本当の優しさ
ごくせんでは優しさとは何かを教えてくれている。
私自身、嬉しいことに優しいねという言葉をかけてもらえることが多かったのだが、その度に優しさってなんだろうと考えてきた。
優しいと言われる人の特徴を3つあげるとすれば、こんな感じだろうか。
- 穏やかな性格で、争いごとを好まない
- 人当たりが良い
- 悪口を言わない
でもこれって本当の優しさなのだろうか。優しさにも2種類あると思う。
1つは相手を本当に思っての優しさ。もう1つは相手から悪く思われないように、手段として使う優しさ。
ごくせんには優しさを考えるヒントになるシーンがたくさんある。
たとえば、ヤンクミが暮らす大江戸一家ではおじいちゃんの他に弟子も共に生活をしている。若頭代理の若松、若頭補佐の朝倉などの他に若い衆がずらり。そこには明確な上下関係が存在している。
通常は夜の買い出しには朝倉が行くようなのだが、その日はたまたま怪我をしていた。無理にでも買い出しに行こうとする朝倉に若頭代理の若松がこんなことばをかける。
若松:哲(朝倉)、みのる(若い衆)、今夜は飯の仕込みしなくて良いから。
朝倉:良いですよ、自分今からやりますから。
若松:あんだ、俺に逆らう気か。
朝倉:いや、そんな。申し訳ありません。お願いします。
若松:おうよ。
何気ないやりとりだが、心がホッコリする。このやりとりには自分がよく思われようとか、楽をしようという思いが存在しない。
存在するのは相手が大変な思いをしないように、楽ができるようにという思いのみ。
優しいとはこのことかと学んだ。相手が苦しまないように、大変な思いをしないようにという思いから生まれる言動。それができる人が優しい人。
自分は本当に優しい人なんだろうかと振り返る。だからと言って自分を責めるわけではなく、振り返るだけ。
気づいただけで大儲け。
いきなりそんな人格者になれるわけではないが、今度からちょっぴり意識してみようかな。
最後に
ごくせんは色々な人間社会を生きるための学びを提供してくれる人情味あふれるドラマ。
時間のあるときに見て欲しい、いや、時間をつくってでも見直してほしいドラマだ。きっと心を揉み解すマッサージを受けた気分になることだろう。
2話までしか再放送しないのかとガッカリして調べていたら、なんと、第1シリーズ全話の再放送が決定。
6/28(日)から日テレで放送するらしいので、是非見てほしい。