今日は有給休暇をいただいたので、妻を最寄りの駅へ送り届けてから30分ほど散歩。
仕事が休みの日は心に余裕があるので、普段よりぼんやりすることができます。
歩きながら先日読んだ本田健氏の著書『一瞬で人生を変えるお金の秘密』の一説が頭の中に浮かんできました。
巨万の富よりも今に満足できる心が大事
お金持ちかどうかに関わらず、「常に今に満足している人」が豊かな人生を送れる人の特徴なんだそう。
この結論は本田さんが導き出したわけではありません。
本田さんが唯一の師匠と慕う竹田和平さんが「人がどのようにして人生に幸運を招き入れているかについての研究」を行った結果、気づいたこと。
つまり精神の充実と自分以外の存在への感謝が豊かな人生を送る上で重要だということのようです。
本書だけでなく、この結論はあらゆる名著でも記されています。
何事もポジティブな面を見つければ幸せを享受できる。 人間の脳はポジティブな気分のときに最もよく働くようにできている。1932年名古屋市生まれ。地元の菓子屋の息子だった竹田さんは、幼いことから父親に菓子作りを教わり、やがて実業を経営するようになりました。彼は日本で初めてクリームを挟んだウエハースを考案し、菓子業界で成功しました。その後は不動産や株式投資で成功し、日本のウォーレン・バフェットとして知られるほどのお金持ちになった人物です。本書では本田さんが出会ったなかで誰よりも最高に幸せな人だったと紹介されています。
未来の心配、劣等感が満足よりも多かった気がするこれまで
散歩をしながら、そんな本のエピソードを思い出していました。
今、自分の置かれた環境に満足しながら、自分以外への存在への感謝に満ちた人生が送れたらこんなに幸せなことはないんだろうなと。
自分のこれまでの人生を思い出してみると、今この瞬間に満足して生きれた時間よりも過去の後悔や未来への心配、劣等感を持っていた時間の方が多かった気がするのです。
学生時代は「あぁ、2週間後にテストだ、どうしよう」、「週末の試合、エラーしたらどうしよう」、「あの人は俺よりも・・・」。
社会人になってからは「月曜から仕事だ。ミスしないか心配」、「お金もっと貯めなきゃ」等々。
心配事が多かったなぁ。
楽しいことばかりもないが、苦しいことばかりもない
でも果たして事実は本当にそうなんでしょうか。
心配や不安なこと、周囲との比較で自分の足りないことばかりに目を奪われ、楽しい思い出に意識が向いていなかっただけなんじゃないかなとも思うわけです。
1年ずっと楽しいことだけということはないですが、悲しいことだけということもないはずです。
環境よりも環境を自分がどう捉えているかが重要。せっかく生きているのだから今の豊かさを噛み締めたい
体は今ここにあるけれど、心は上の空。昨日や1週間後のことを後悔、心配しているのは苦しいです。
ちゃんと「この瞬間を満足して生きれるように意識を向けること」、「自分の足りていることに目を向けること」が重要だなと改めて思いました。
そうすれば今までは見逃していた楽しい思い出に気が付くようになるかもしれません。
『一瞬で人生を変えるお金の秘密』は資産運用や稼ぎ方などが書かれた実用本ではありません。
上手なお金のとの付き合い方、幸せなお金持ちはどんな人たちか、どうしたらお金に困らない豊かな人生が送れるのかについての考え方が記された本です。
豊かな人生を送る上で必要なのは「幸せになる努力」よりも「幸せに気づく力」なんだと気付かされます。
穏やかさと心の余裕が持てる環境に感謝しながら、これからも生きていきたいなと思いました。