先日、仕事の研修でグループワークがありました。
4人1組と6人1組の2回。
私にとってグループワークは恐怖でしかありません。
なぜなら、慣れておらず、進め方がわからないからです。
私はずっと「誰か司会役やってくれ」、「誰か話を進めてくれ」、「でも俺も何かしら発言しなきゃ」と思っています。きっと参加者全員、同じことを思っているはず。
だからなかなか話が始まらない。Zoomでの研修だと特に。対面だと着席してから何かしらの雑談があると思いますが、それがないと本当に苦痛。
あの気まずい時間が本当に嫌なのです。
これまではそんな風に思っていたのですが、今回はほんの少しだけ「グループワーク、悪くないかも」と思えたので、その理由をまとめておこうと思います。
沈黙が起きてしまうのは仕方のないことだと思えた
誰もが一番恐れていること。それは自分が話した後に沈黙が生まれることではないでしょうか。「あれ?私変なこと言った?」と焦ります。だから極力発言の機会を抑えたい。
ですが、私は数回Zoomでのグループワークを行って思いました。
- 沈黙は誰が司会をしても起こる。
- 沈黙は誰が発言をしても起こる。
仕方のないことだと割り切るしかないのだと思います。
誰かが話を進めるまでの沈黙が気まずい
グループが振り分けられ、誰かが話を始めるまでの数秒〜1分ほどの沈黙。
皆が「誰か話始めて」と何かしら書物をしているフリをしている時間の気まずさといったら耐え難いものがあります。
「グループワークなんだから話をしなければいけないことはわかっている。でも自分が1番に話始めてしまうとそのまま司会をしなければいけない雰囲気になる。それは絶対に避けたい」
皆が同じことを思っています。まるで夕暮れのスーパーで惣菜に半額シールが貼られるのを近くで待っているかのように。
私はこんなとき、沈黙に負けて話始めてしまうタイプでした。なんとなく、司会役のようになり、沈黙。それが嫌で仕方がなかったのです。
グループワークに臨む上で大切なこと
直ぐに話始めない
開始すぐ「こんにちは」と話始めてしまうと周囲は「あ、この人慣れている。任せよう」となってしまいます。
あえて、数秒沈黙に耐えることで「ありがとう、苦手だけど話始めてくれたんだな、私も頑張ろう」と周囲に思ってもらうことができるので、一人だけ話しているという状況を避けることができます。
笑顔
シンプルに安心感与えますし、場が和みます。
皆で進めよう、協力しようという気持ち
「私が進めなきゃ」と思わない。皆で進める。皆の責任、皆の成果と思えば気が楽になります。
名前を呼ぶ
私は「さきほど〇〇さんがおっしゃられていた〜」「〇〇さんの意見も聞いてみたいなと思います」と言われると嬉しい気持ちになります。
司会役になってしまったときの進行の仕方
やむを得ず司会役になってしまったとき、以下のように進めていくと無難だと思いました。私が参加した研修で上手に司会役を努めていた方のやり方を参考にしています。
司会役を決めるよう事前指示がなかった場合
数秒待って、誰も話始めなかったら「こんにちは」と話しかけてみましょう。そのとき「何となく話始めてしまったので、このまま私から自己紹介させていただきますね」と前置きを入れておくと「この人、本当は司会やりたくないんだな」感が周囲に伝わり、あとが楽になります。
アイスブレイクも含めて自己紹介。
自分が自己紹介を終えても、順番を決めないとスムーズに次の方が話始められないこともあります。
そんなときは「申し訳ありませんが、私の画面から見てとなりの〇〇さんよろしくお願いします。その次は〇〇さんがお隣の方を指名していただければと思います」とバトンタッチしてみます。
「確か〇〇についてということでしたよね」、「時間配分どうしますか?」と確認しながら周囲に発言を促します。
誰かが発言しているときに質問や感想を考えておくと進行しやすくなりますね。
場が温まってきたら話を進めてくれる人が現れるかもしれません。
頃合いをみて、おまかせするのもありですね。
ずっと司会を続けないことが重要です。
グループワークは1回の研修のなかで数回に分かれていることと思います。その度に「先ほど私から話始めてしまったので、どなたかお願いできればと思います」「今回は〇〇についての話し合いなので、どなたか司会を変わっていただけると助かります」「他の方に交代していただけませんでしょうか」と交代を促していきましょう。
おそらく手上げする人は少なく、沈黙が続くかもしれませんが、「では次も私が」となってはいけません。沈黙に負けないことが大切です。
司会を決めるよう事前指示があった場合
基本的は先ほどと同じです。
前置きを入れる
数秒待って、誰も話始めなかったら「こんにちは」と話しかけてみましょう。
「司会を決めるんでしたよね、もしどなたもいらっしゃらなければ、何となく私が話始めてしまったので、今回はこのまま私が司会をさせていただければと思います。うまく進行できるか不安なので、皆さんのお力もお借りしながら進めていければと思います。ではお一人ずつ自己紹介からお願いできればと思います」と前置きを入れておくと、あとが楽になります
自己紹介(1人ずつ)
アイスブレイクも含めて自己紹介。
時間配分と議題の確認
「確か〇〇についてということでしたよね」、「時間配分どうしますか?」と確認しながら周囲に発言を促します。グループワーク後に発表が求められているようなら、発表者も決定。
「では、〇〇さんが発表しやすいようにグループでの意見をまとめられればと思います」
ぴったりに終われば良いですが、たいてい1分ほど時間が余ってしまいます。ずっと沈黙も気まずい場合はグループワークのなかで気になることや質問をしてみるのも良いかもしれません。
司会や発表者の順番が回ってきたとき
順番が回ってきてしまうのは仕方のないことです。
「嫌です」なんて言いにくいですよね。
そんなときは「〇〇さん、先ほどは司会(もしくは発表)ありがとうございました。〇〇さんのように上手くいくかわかりませんが、頑張ります」と言っておけば場が和みますし、上手くいかなかったときの保険にもなります。
得意不得意よりも慣れの問題
習うより慣れよということわざにもある通り、グループワークは慣れが重要だと思います。
私も全然慣れているわけではありませんが、1回目より2回目、3回目の方がマシになってきている感じがあります。
初対面なのですから、気まずさはあって仕方のないことです。無理に明るく振る舞おうとせず、「皆で話を進めよう」という気持ちを持って臨めば、表情や発言に現れ、大きな失敗となることはないと思います。