先日、今後の相方さんの就職先を探すため、関東の某病院の見学に行ってきました。
私たちは遠距離恋愛をしているため、一緒に暮らすためにはどちらかが仕事を辞めなければいけないませんが、相方さんが仕事を辞め私の地元に来てくれることになりました。
遠距離恋愛の末の結婚。一緒に暮らすためには越えないといけない仕事の壁。
相方さんは看護師をしているため、就職するだけならあまり困らないはず。ただ、看護師の就職先といっても実に様々です。
・病院(急性期)
・病院(回復期)
・病院(慢性期)
・訪問看護ステーション
・保育園や幼稚園
・老人ホーム
・障がい者福祉施設
・企業(産業看護師)
・ツアーナース
・クリニック
・献血ルームや健診センター
・テーマパークの救護室 など
このように幅広い就職先があるなかで、相方さんが希望するのは今の職場で培った知識が活かせることだったので、今回は私の住む関東の某急性期病院へ見学に行ってきました。
既卒看護師の病院見学は特に時期が決まっているわけではなく、病院側に連絡をすればスケジュール調整をしてくれます。
今回の病院は1年間の見学スケジュールが決まっていたので、開催日を病院ホームページから申し込みました。
就職を考えている本人のほかに、友達や家族も同席可能とのことだったので、私も参戦。
私も普段病院に勤めていますが、ほかの病院内を見ることはほとんどありませんので、興味津々です。
見学当日は私と相方さんを含め3人だった
わりと新しい病院だったので10人くらい見学者がいるんだろうなと思っていたら、なんと3人でした。病院規模にしてはかなり少人数。
おかげで密になることなく見学をすることができました。スケジュールは病院の説明30分、院内の見学30分の合計1時間くらいで終わりです。
少人数だったおかげで、質問したいことが質問できました。服装はもちろんスーツです。
これ病院?ホテルじゃないの?院内の豪華な内装にビックリ!
新しくできた病院ということは知っていましたので、院内は綺麗なんだろうとは思っていましたが、ホテルと間違えてしまうほど綺麗な内装でした。
会計前の椅子もホテルのフロントと間違えてしまうほど立派です。1Fにはフードコート、最上階にはレストランとバーラウンジがあります。
レストランとバーラウンジのあるフロアはVIP専用の病棟になっており、床には絨毯がひかれ、病棟内に入るには職員証が必要です。
プールやサウナ、ジム、ヨガスタジオがあり、まさに至れりつくせりといった感じです。
個室もすごく豪華です。個室内にキッチンやカンファレンス室、付き人の待合室もあります。
一番良い部屋だと1日24万円するそうです。このほかに医療費も支払うことになるので「だれがこんな高額な部屋代払えるんだろう」と思ってしまいますが、案内をしてくれた総務の方によると年収レベルがかなり上に人だとなんなく払うらしいです。
きっと年収5000万円以上の方々なんだろうなと思います。通常の病院だと個室でも1日6000円くらいなので40倍くらい高いです。
私の努めている病院は地域の方向けの病院なので、今回行った病院のように豪華な個室やレストランはありません。
病院見学で医療ソーシャルワーカーとして思ったこと
あまり患者さんに対してこういった言い方はしたくないのですが、病院によってどんな層をターゲットにするかが違うんだなというのを感じました。
今まで病院はターゲットを定めるとかマーケティング戦略的なことはあまりしないものだと思っていました。
しかし、病院によってはお金のない患者さんの受け入れを断ることができたり、経済的に余裕がある患者さん向けの病院を作ることも可能です。
今回の病院はどちらかというとVIP向けの病院といった印象でした。もちろんそのような機能の病院は必要だと思います。
年収が10倍以上違うと生活スタイルや価値観も違ってくるので、同じ病院で治療というわけにはいきません。
ただ、経済的余裕のある患者さん向けの病院だと医療ソーシャルワーカーに活躍の場はあるんだろうかと疑問に思ってしまいます。
一概に言えませんが、私の印象として経済的余裕のある方は比較的自己解決能力が高い傾向にあります。自分で社会資源を調べることもできますし、人脈もあります。
医療ソーシャルワーカーが必要とされる場面はあまり多くないんじゃないかなと思ってしまいました。
そういった病院で働いたことがないので、実際のところはわかりませんが。
私は今の病院でもう少し頑張ってみようと思います。あとは相方さんに「働きたい!」と思える病院が見つかるようにもう何カ所か見学に行こうかと思います。