『幸福優位の7つの法則』に記載のあった内容だ。
本書によると学者が特定した「人が豊かに生きるために重要なこと」は主に以下の通り。
- 意味のある人生の目標を追求すること
- チャンスに気づいてつかむこと
- 楽観的で感謝に満ちたマインドセットを養うこと
- 豊かな人間関係を大事にすること
本書ではより豊かに生きるための7つの法則が紹介されている。
なんだか堅苦しく聞こえるが、難しく考えず、どうすれば1日を機嫌良く気分良く過ごせるかを考えようということ。機嫌の良い日が毎日続けばそれは幸せになれるだろう。
本書では著者が実証済みの機嫌良く日々を過ごす方法が紹介されていた。
これは個人差があるので、いまいちピンとこない場合は無理する必要ないよう。
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気分良く、機嫌良く1日を過ごす方法
瞑想をする
神経科学の研究により、何年も瞑想をしている僧たちは、左前頭葉頭皮質が普通の人よりも発達していることがわかった。脳のこの部分は幸福感を感じる部分。
瞑想をするといっても、人里離れたところで禁欲生活を何年も続ける必要はなく、毎日5分間だけ、呼吸に意識を集中すると良いらしい。なるべくほかのことは考えないようにするのが良いが、考えてしまうようであれば、ゆっくりと呼吸に意識を戻す。
研究によって、瞑想は最も効果の高い「幸福感を感じるための習慣」であることが明らかになっている。瞑想を定期的に行うことによって、脳の配線が変化して幸福感が高まりやすくなり、ストレスが減り、免疫機能さえも改善するという調査結果もあるんだそう。
何かを楽しみする
お気に入りの映画を見ることを想像しただけで、脳内のエンドルフィンのレベルが27%も上がったという研究結果があるようだ。
何か活動をする上で、一番楽しい部分は多くの場合、楽しみに待っている時間だったりする。
自分にとって楽しみなことをカレンダーに書き出してみよう。1ヶ月先でも1年先でも効果はある。
意識して人に親切にする
2000人以上を対象とした大掛かりな研究を通して、「たとえ知らない人であっても、人に親切にするとストレスが軽減し、精神の健康度が高まる」という結果が出た。
本書では週に1日、親切をする日を決めて実行すると良いと紹介されている。
ポジティブな感情が生じやすい環境を作る
人は環境に左右されやすい生き物だからだ。具体的には以下が紹介されている。
- オフィスに家族の写真を飾る
- 天気の良い日に外へ出る
- ネガティブな内容のニュースは意図的に見ないようにする
天気の良い日に外へ出るは最も実行に移しやすそうだ。研究によると良い天気の日に20分間外で過ごすとポジティブな気分が高まるだけでなく、思考の幅が広がり、作業記憶も改善されるらしい。
運動をする
運動はモチベーションを上げ、自己統制感を増し、ストレスや不安を減らす効果があるそう。
- ウォーキング
- サイクリング
- ジョギング
- ストレッチ
- 縄跳び
- ホッピング
- 体を使うゲーム
運動をすることで抑うつ効果があるなど心身に良い効果をもたらす。
お金を使う(ただし、モノを買うのではない)
モノを買ったときに得られるポジティブ感情は一瞬だが、経験に使った場合は長続きする。
特に他の人と共有する経験にお金を使うのが良いらしい。
固有の強みを発揮する
人には何かしらの強みがある。単なるスキルがある強みではなく、「性格的強み」に着目すると良いんだそう。
心理学の世界では24の性格的強みがあるとされている。
本書では著書の学ぶことが好きという強みが紹介されている。