新海誠監督の『すずめの戸締り』はやはり鳥肌もんの作品だった。

昨日、今日と妻が友人の結婚式へ参加するため不在。

久々に自宅で1人の時間を過ごすことになっていたため、僕も大学時代の友人と連絡を取り、会うこととした。

大学時代から友人で、なんだかかんだでもう8年の付き合いになる。

ここ数年は年3〜4回会っている。

会うたびに行きつけのボードゲームカフェに行き、4〜6時間ボードゲームをやり、ラーメンを食べて帰るというのがお決まりのパターンになってきているのだが、昨日は友人が「映画、見に行かないか??」と誘ってくれたので、久々に映画館へ。

新海誠監督の『すずめの戸締り』を見てきた

何を見ようか。

友人の勧めで『すずめの戸締り』という新海誠監督の作品を見た。

タイトルだけ見てもさっぱりわからない

新海誠監督の作品といえば、『君の名は』が非常に有名だ。

その3年後に上映された『天気の子』も、とてもヒットした作品。

映像がアニメとは思えないほど美しく、内容も深く考えさせられる。主人公は田舎の女子高生なことが多い印象だ。

今回の『すずめの戸締り』。

タイトルだけ見たら、よくわからない。

「すずめ??戸締り??チュンチュン鳴いてる雀が、自然のなかにたたずむ一軒家かなんかの戸を閉めたりなんかするのかな?」

どうやら、新海誠監督の作品もついに主人公が田舎の女子高生ではなくなったらしい。

『すずめの戸締り』も田舎の女子高生が主人公

実際に見たら、全然違った。

『すずめの戸締り』も主人公は宮崎県の田舎に住む女子高生だった。

すずめ、というのは主人公の女子高生の名前。すずめが日本各地の戸締りをしていくというお話なのだ。

では、何の戸締りをするのか。少しだけネタバレや僕の解釈を含んでしまう。

真っさらな気持ちで『すずめの戸締り』を見たい方はブラウザバックしていただくことをお勧めする。

『すずめの戸締り』を見た解釈と感想

何の戸締りをするのか。日本各地にある、「地震が入り込むドアを」である。

そのドアがどこにあるのかは、特殊な才能を持った人にしか見えない。

特殊な才能を持った人こそ、主人公のすずめと映画に出てくる大学生の男の子だ。

地震の震源を「ドア」で表現しているのが、秀逸だと思った。

『すずめの戸締り』から感じ取ったメッセージ

『すずめの戸締り』を見て感じてどんなメッセージを感じ取ったか。

僕はこうだ。

キーワード

・関東大震災

・東日本大震災の風化

・東京直下型地震

東日本大震災から12年。

あのときのこと、忘れつつありませんか??

死者の思いや感情を忘れつつありませんか??

忘れたころにまた大きな地震が来ます。

死者の思いに気持ちを傾ける時間を大切にしませんか??


こんな感じだ。

主人公すずめの生まれ故郷は東北地方

実は主人公すずめの生まれ故郷は東北。

幼いときに東日本大震災で母親(父は元々いない設定)を亡くし、孤児になった。

それを宮崎県に住む母親の妹(岩戸環:いわとたまき)が引き取ったのだ。

孤児にならずに済んでめでたし、めでたし、ではない。

ドロドロした家族の感情をぶちまけるシーンが恐怖そのもの

岩戸環(いわとたまき)が姉の子である、すずめを引き取ったのはおそらく20代後半の頃。

ちょうど結婚をするかどうか考える時期だ。

そんなときに幼い子どもを引き取ったらどうだろう??

彼氏はできるだろうか。誰かを家に連れ込むことはできるだろうか。

岩戸環は女性として大切な20代後半を姉の子であるすずめに費やしてしまったのだ。

人生をめちゃくちゃにされた、すずめさえいなければ素敵な男性に巡り会えて、もっと違った人生だったはずなのにという気持ちが出てきて自然だろう。

映画のなかでも今までは本音を抑えていた岩戸環。

だが、終盤でドス黒い、心の奥底の本音をぶちまけるシーンがある。

マジで怖かった。一緒にいた友達は「鳥肌がたった」と言っていた。

けれど、それが本音だろう。

そのあたりの思い表現するためにRADWIMPSが『TAMAKI』という曲を作ったほどだ。

『すずめの戸締り』を1,900円で見られるなんて幸せな時代だ

友達じゃないけど、マジで鳥肌もんだった。

この作品を1,900円で見れるんだから、ほんと良い時代に生きているよなぁ。

今日朝起きてからMarshallのスピーカーで『すずめの戸締り』の主題歌、RADWIMPSの曲をずーっと聞いてる。

まだ余韻に浸っている。

映画『すずめの戸締り』公式サイト

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