なんかさ、久々に野球を見て感動したよ。
プレーとかもそうなんだけど、取り組む姿勢に。
ほぼ全員が仕事を持つ「社会人」か学生
WBCの日本vsチェコを見てたら、試合前にチェコ代表のチーム紹介してたんだけど、プロ集団じゃないんだね。
セミプロ集団というかさ。競技人口が少ないから超マイナースポーツらしい。
・日本(総人口1億2700万人)→競技人口 約730万人(約6%)
・チェコ(総人口1051万人)→競技人口 約7,000人(約0.06%)
だからどんなに野球が上手くても、それでご飯を食べていけない。
日本で例えると「水泳」みたいな感じなのかな。
名前は聞いたことあるし、一度はやったことあるけど、それだけで大金稼げるわけじゃないみたいな。だから皆んな何かしらの仕事を掛け持ちしながら野球の練習をしている。
国の代表レベルでもそんな状況。日本なら、代表レベルになれば野球だけやって数億って稼ぐ人たちばかりなのに。
ほぼ全員が仕事を持つ「社会人」か学生。そんなチームがチェコ代表。
・神経内科医
・地理教師
・消防士
・金融アナリスト
・不動産会社勤務
・営業職
驚いたのが監督。普段は神経内科医なんだってね。そんな人がいるんだね。
超爽やかなチェコ代表
試合後には観客や日本の選手に拍手を送ったり、皆んな爽やかだったんよな。
試合後も監督のインタビューも心掴まれた。
「満員の会場でプレーできたこと、この大会で試合ができたことがこれ以上ない嬉しさだ。私たちにとっても、選手にとってもこんな満席のスタジアムで最高の一時だ。
日本で野球は重要な意味を持っている。しっかり見ているファンの温かい視線、励ましが素晴らしく、私たちもそれを感じて頑張った。日本の野球ファンのレベル、質も世界一だと思う」
こんなこと言ってくれて日本ファンも感激だよ。
チェコのニュースサイトの報道も嬉しい
チェコのニュースサイト『iDNEZ』の報道もなんかうれしいんよな。
「我らが野球代表チームは世界最強軍団の1つである日本を相手に果敢に挑んだが、センセーションを巻き起こすに至らなかった」との題名で記事が。
「監督のパベル・ハジムは、日本との対戦を前にして、明日の対戦相手はサッカーでいうところのレアル・マドリードであり、我々はチェコ国内リーグの下位にいるチームだと考えてほしい、と語っていたが、日本はまさにレアル・マドリードのごとく強かった。
それでもチェコ代表は日本を慌てさせる場面を何度か作っていたし、堂々と戦い抜いたと評価すべきだろう。
東京ドームに集まった日本の観客は自国のチームを応援するのはもちろんのことだが、チェコのチームを温かい拍手で健闘を讃えてくれた。
慣れないアウェーの地で戦った選手たちにとって大きな励みになったはずだ。日本で開催されたことに感謝したい」
iDNEZ
記事も爽やか。負けてことピックアップしてネチネチいうわけでもなく、相手を讃え感謝を伝える。そして、自国の選手も讃える。
野球のレベルも高いチェコ代表
マジでレベル高いよ。仕事をしながら練習時間を作っていたはずなのに、佐々木朗希の160km/h超のストレートを力負けすることなく弾き返すしさ。
なんか、強いとか弱いとか関係なく本当に気持ちの良いチームだったよな。
スポーツやるならこうありたいよな。
きっと彼らには「野球」以外に「本業」があるという心の余裕があるんじゃないかな。
なんか、そんな感じがした。
監督なんかは普段神経内科医をされているだけあって、とても聡明で穏やかそうな印象だったし。
こんなふうに仕事と兼業でここまでプレーできる野球選手がいるんだと良い意味でカルチャーショックだった。
質の高い野球ファンの1人でありたい
何事もそうだけど感謝の気持ちを持って、相手を尊敬し、自分の置かれている肯定的に捉えられる人は爽やかでカッコ良いな。
久々に野球を見て感動したよ。他国からこんなふうに称賛される日本のファンも誇らしい。
今年から声出し応援が解禁される。僕も質の高いファンの1人でありたいな。