職場で何かにつけてチクチクと細かな部分を注意してくる人っていませんか?私の場合は、連携先の病院の相談員さんでそういった方がいます。
特定の病院の同じ人に注意されるのですが、その指摘が少々細かい気がしています。
細かな指摘をいただくことで「次から気をつけよう」と思えるので、ありがたいのですが、細かすぎると次からその相手に電話をするのがちょっぴり憂鬱になってきてしまうことがあります。
ただ、先日「なぜ連携先の相談員さんがチクチクと細かな部分を指摘してくるのか?」の真相がわかりました。
連携先の相談員さんもDr.からチクチクと細かな指摘を受けていたので、私に細かな指摘をせざるを得なかったのです。
どんな仕事をしているのか?
私の今の仕事は患者さんやご家族と退院先(主には転院先)を一緒に相談し、希望の場所へ退院できるように調整することです。
とは言っても対象のほとんどが高齢者で入院中に体力が落ちてしまっているため、直接自宅に帰れることはありません。
自宅に退院できない場合は、一緒に転院先を探すところから始まります。患者さんの状態によって転院できる病院とできない病院が違いますので、そのあたりも説明しながらの検討になります。
転院先の希望が決まったら、今度は希望の病院で受け入れをしていただけるかの相談に移ります。
細かな指摘を受けるのは、この調整をするときです。あらかじめ医師が書いた紹介状と看護師が書いたサマリー(入院してからの経過が書かれている書類)を揃えてFAXします。
ただ、患者さんの情報は日々変化するので、そういった情報を日々アップデートして相談先にお伝えしないといけないのです。
指摘を受けること
医療行為に変化があったのに相談先へお伝えするのが、遅れてしまった場合に指摘をするのが多いです。
医療行為というのは、例えば以下のようなものです。
酸素
患者さんが息苦しさを感じたときやサチュエーション(SpO2)が低いときにつけるものです。
点滴
ご飯が取れなくなったときに栄養を流したり、抗生剤などを流したりするのに使います。
気管切開(痰の吸引)
自分で痰が出せない患者さんの首に穴を開け、そこから管(カニューレ)を差し込み吸引します。
バルーンカテーテル
自分で排尿できない患者さんに対して、尿道に管を差し込み、管から排尿できるようにします。
これらの医療行為は日々変化するので、昨日は酸素をしていなかったのに今日になったら酸素をしてなんてこともよくあることです。
病院によっては医療行為の変化の連絡が遅れてしまった際でも、新たに重大な病気が見つかったとかでなければ「そうですか、わかりました」で済むのですが、特定の病院だけチクチク指摘するのです。
「ちょっとそういうのは早く言ってもらわないと困ります!信用問題ですよ!」と。
連絡が遅れてしまったことを謝罪しながらも内心「そんなに言うほどのことでもないんじゃないか」と思ってしまいます。
なぜ細かな指摘をしてくるのか、真相がわかった。
その相談員さんも内部でチクチク言われていたのです。
細かな指摘をしてくる病院の入院を判断する医師が細かい性格の方で、転院してきたときにちょっとでも状態が違うと「プイッ」とヘソを曲げてしまうみたいなのです。受け入れの担当をしていた相談員さんも注意を受けてしまうようです。
さらにその医師、精神的に不安定になっているため内部のスタッフも対応に苦慮しているとの情報を耳にしました。
相手も大変なんだ。それに気づくとイライラしなくなった!
事実を知ってから、その相談員さんに細かな指摘を受けても「きっと先生(医師)から色々言われているんだろうな」とあまりイライラしなくなりました。
これまでは「こんな細かいことでチクチク指摘してこないでよ。〇〇病院だったらこんなことで指摘してこないのにな」と悶々としていました。
指摘を受けるという事実は変わらないのに、「相手も大変なんだ」という事実を知るだけでこんなにも捉え方が変わるのかと驚いています。
悩む必要はない!怒ってくる相手は、相手自身も大変な状況にいる人なのだ。
細かな指摘や注意をされても「私ってこんなにもできない人なんだ」と落ち込む必要はありません。
もしかすると注意を受ける相手も大変な状況にいて、あなたがストレスのハケ口にされている可能性もあります。
だから、注意を受けたら直すべき点は真摯に受け止めつつも「相手も大変なんだな」と落ち込みすぎないようにしていこうと思います。
皆さんも職場でチクチク言ってくる人がいたとすれば、もしかするとその人も誰かにチクチク言われているのかもしれませんよ?